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2012年 01月 02日
2011年 12月 29日
その日は、朝から厚い雲に覆われ、遠くの景色が蒼く煙っていた。 今ごろ、デンパサールの辺りは雨が降っているのだろう。 そう思いながら、雲の切れ目を眺めると、遠くに白い飛行機が飛んでいるのが見えた。 いや待てよ、あれは飛行機じゃないな。 だって、まるで水の中を魚が泳ぐように、上下左右自由自在に動き回っているではないか。 そのうちに、同じような物体がもうひとつ現れ、その二つはじゃれ合うような動きを見せながら、だんだんと見えなくなっていった。 はっきり確認したわけではないが、形はまるで西遊記に登場する觔斗雲(きんとうん)のようだった。 いや、ひょっとしたら、ガルーダに乗ったビシュヌ神だったかも知れないな。 なぜなら、ここはヒンドゥーの神々が住むバリ島なのだから。 ![]() Canon EOS 5D Mark II EF50mm F1.2L USM 2011年 12月 27日
実は、十年ほど前にこのワインを一度飲んだことがある。 その時の印象は、オリーブとピーマンたっぷりの生野菜を頬張ったような味わい。 恐らくカベルネ・フランの割合が高かったのだろう。 第一印象がそんな感じだったので、これまでなかなか手が出せずにいたが、十年振りに飲んでみると、その味わいは全く別のものになっていた。 黒系果実のエレガントな果実味に奇麗な酸、そして滑らかなタンニン、その全てが上品でバランス良くまとまっている。 濃厚な味わいが苦手な僕は、この十年ブルゴーニュばかり飲み続けてきたけど、これを飲んでみて、改めてボルドータイプもいいものだなと思った次第である。 ![]() Canon EOS 5D Mark II EF24-105mm F4L IS USM 2011年 12月 22日
夜明け前、山はまだ雲に覆われていた。 一瞬、東の空に流れ星が見えたかと思ったら、点滅する光が宙を舞っている。大きなホタルだった。 そう言えば、彼が以前ここで5センチくらいの巨大なホタルを見たんだとしきりに言っていたのを思い出す。 やがて、イブがパサール(市場)から戻り、朝食を作り始めると、その匂いに誘われるように、それまで雲に覆われていた山が徐々に姿を現した。 彼はこの風景を「最後の扉」と形容していたけど、本当に最後の扉になってしまったんだね。 そんなことを考えていたら、背後から彼が話しかけてくるような気がした。 ![]() Panasonic DMC-LX3 2011年 12月 21日
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