2010年 08月 17日
天国の友人と、雲南省大理沙渓
旅をしている間に、僕は掛け替えのない友人をなくしてしまった。
彼とは旅を通じて知り合い、何度か一緒に旅もしている。
お互い気心の知れた旅仲間だった。

訃報をメールで受け取った日の夕方、僕はひとり川の畔に腰掛け、ぼんやり空を眺めていた。
すると、鮮やかなコバルトブルーのカワセミが、目の前を横切っていく。
「そう言えばカワセミが好きだったよなぁ。」などと考えていると、突然彼の声が聞こえてきた。
いや、正確に言うと、いつの間にか彼と会話をしていたのである。

「ここはいいねぇ、中国にもこんなところがあったんだ。」

「ホント、4回目にしてようやく辿り着いたって感じだよ。もっと早く来れば良かった。」

「なんか、あそこに似た空気を感じるなぁ。」

「う〜ん、確かに似てるかも。」

辺りが薄暗くなり始めた頃、四方街に戻って、カフェで半年以上飲んでいなかったビールを注文する。
そこで、酒好きだった彼と最後の乾杯をした。

もっと一緒に旅がしたかった。
旅の話だってもっと沢山したかったよ。
そう思いながら空を見上げると、たくさんの星が夜空一面にキラキラと輝いていた。

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Panasonic DMC-LX3
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by artisfoto | 2010-08-17 14:18 | 中国 | Trackback | Comments(6)
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Commented by api-api at 2010-08-17 17:50 x
僕も来月、Ubudで彼とビールを飲むつもりです。
きっと泣くと思うけど・・・
Commented by artisfoto at 2010-08-17 22:06
api-apiさん、来月バリへ行かれるのですね。
さきほど、このブログに残された彼のコメントをあらためて読み返してみました。
彼の素晴らしい感性、そして優しさが文章から感じられました。
Commented by cumi-cumi at 2010-08-18 06:37 x
お友達を亡くすという事は、とても悲しい出来事ですね。
私は幸いにも、まだ友達の死というものは経験したことがないですが、想像するだけで悲しいものがあります。
ご冥福をお祈りします。
Commented by artisfoto at 2010-08-18 11:01
cumi-cumiさん、こういうのって、とても辛いものですね。
仲の良い友達を亡くしたのは、僕も今回が初めてでした。
家族を失うのとは、また違った悲しさです。
Commented by padmamanis at 2010-08-18 22:35
先週は長い長い一週間でした。後から後から悲しみが滲んできました。でもなんだか今はとても近くにいるような気がしています。とても不思議な気分です。私は再来週からインド一人旅ですが、一人じゃない気がするんです。
Commented by artisfoto at 2010-08-19 12:41
padmamanisさん、そうですね。
バリ関係のオフで、彼が居なかったことなんてなかったし、正月とGWはウブドで彼の姿を見ない事はなかった。
それらが、あまりにも当たり前のことだったから、なんか大きな穴がポッカリと空いてしまったような感じです。
再来週からインドですか、僕もそうでしたから、きっと彼が見守っていてくれると思います。


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