2011年 01月 10日
僕が西双版納(シーサンパンナ)傣族自治州を訪れた頃は、まさに雨季の真只中だった。 景洪から、バスで瀾滄江(メコン川)沿いを下流へ1時間程走り、勐罕(モンハン)という小さな田舎町に到着する。 勐罕は、またの名を橄攬壩(ガンランバ)と言い、傣(タイ)族の里として知られている。 確かに、メインストリートから一度外れれば、椰子の木と高床式の住居が並んでいるといった、まるで北部タイの山村のような趣であった。 瀾滄江へ行ってみると、ちょうど向こう岸から船が出発するのが見えた。 きっと渡し船だろうと思いながら眺めていると、船はもくもくと黒い煙を上げながら何故か上流へと走り始める。 そして、船首を上流に向けたままこちら側に辿り着いたのだった。 目の前のミルクティー色をした川の水は思いのほか流れが速く、油断すれば船はあっという間に流されてしまうだろう。 ちょうどカエルが一生懸命小川を泳いで渡っているような感じである。 瀾滄江はここからさらにミャンマーとラオスの国境を流れ、ゴールデントライアングル〜ラオス内陸部〜タイ・ラオス国境〜カンボジアを経て、ベトナムのメコンデルタを形成したのち、南シナ海へと注ぐ。 Canon IXY DIGITAL 200 1/500 sec. F 7.1 5.4mm
by artisfoto
| 2011-01-10 15:45
| 中国
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Comments(4)
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kidai_y at 2011-01-11 00:02
岸と平行になって渡し舟が行き来する光景は面白いですね。
僕もルアンパバーンでメコン川を見ていたとき、風景はのどかでゆったりしているのに川の流れをじっくり見てみると想像以上に早くてびっくりしました。 シーサンパンナのタイ族自治区はガイドブックで見たときにまるでタイの風景だと思いましたが、ほんとにそうなんですね。
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artisfoto at 2011-01-11 09:05
kidai_yさん、大きな川は流れがゆっくりに見えますよね。
シーサンパンナはタイから見るとちょっと違うかもしれませんが、中国から見ればタイそのものといった感じです。いや、タイと言うよりラオスですね。
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le
at 2011-01-11 21:30
x
こんばんは。
最近、西双版納を訪れるタイ人観光客が多いようです。 先日もタイ人らしき数人のグループを見かけたので、てっきりタイ人だと思って「コン・タイ?」と聞いたら、「コン・ラオ」という返事でした。
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artisfoto at 2011-01-12 00:21
leさん、なるほど、最近は中国の観光客ばかりでなく、タイやラオスからも訪れるようになったのですね。
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