2008年 05月 22日
国境と少数山岳民族の町、ムアンシン
ラオス北部の町ルアンナムターを出発した私は、ぎゅうぎゅうに詰め込まれたトラックの荷台で身をこごませながら、これから向かう中国国境近くの町へ想いを馳せていた。

カーブで車体が傾く度に押しつぶされそうになったり、酒に酔ったおじさんの相手をしながら、我々を乗せたトラックは次々と山間部の村を通り過ぎて行く。
そのうちに陽も傾いて谷間に深い影を落とすと、ひんやりとした冷たい空気と昼間の熱を帯びた空気が交互にやって来るようになる。
それは暑い最中に冷蔵庫の扉を開け閉めしているような感じで、半袖姿の私は思わず凍えそうになった。

中間地点の休憩場所に着くと、男性は崖の上、女性は草むらの中へと散って行った。
もちろん私も皆に習って崖の上で用を足し、トラックの屋根に乗っていたバックパックからフリースを引っ張り出すと、今度はそれを着てから荷台に乗り込んだ。
予想通り、その先空気はいっそう冷たくなり、香しい森の匂いが立ち込めるようになっていった。

ムアンシンに到着すると、市場の前のメインストリートを北に向かって歩き始める。
どんな場所であれ、今夜の寝床を確保するのが先決であることに変わりはない。
すでに太陽は西の山に隠れていたが、空はまだ十分に明るかった。

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CONTAX G2 Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8
Tri-X pan 400 (TX)
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by artisfoto | 2008-05-22 18:17 | ラオス | Trackback | Comments(2)
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Commented by hasegawa at 2008-05-23 19:49 x
ご連絡いただきたhasegawa です。モノクロームの写真、とても新鮮です。ペーパーに焼いたらもっと魅力的だろうなと思いました。これからは日参して写真を見せていただきます。
とりあえず、お礼まで。
Commented by artisfoto at 2008-05-23 20:57
hasegawaさま、先ほどは失礼致しました。
しかも、コメントまでいただきありがとうございます。
つたない文章ですが、写真がメインということでお許し下さい。


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