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2008年 05月 30日
銭塘江、浙江省杭州
旧暦の8月18日、杭州市の南を流れる銭塘江では『銭塘江の大逆流』という現象が起こる。
大逆流と言っても、水が逆流するのではなく、大きな波が川をどんどん遡って行くというもの。
これは、海に向かってラッパ状に広がる河口の形状や、潮の満ち引きなど、様々な複合的要因が重なって起こる自然現象で、ここ以外では南米アマゾン川のポロロッカが世界的にも良く知られている。
毎年各地から大勢の観光客がこの現象を見に杭州を訪れているが、大逆流鑑賞は今に始まったことではなく、その歴史は何と南宋時代にまで遡ると言う。
南宋時代と言えば、当時の杭州市は臨安と呼ばれ、マルコポーロも滞在したことのある南宋の都だ。
当時大逆流は銭塘江沿いに甚大な被害をもたらし、それを鎮めるため月輪山に六和塔が建てられたわけだが、その六和塔も今では『銭塘江の大逆流』を鑑賞する絶好の場所になっていた。

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六和塔より1937年完成の銭塘江大橋を望む。

Canon EOS 30D EF17-35mm F2.8L USM
1/125 sec. F 22 ISO 100
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by artisfoto | 2008-05-30 00:04 | 中国 | Trackback | Comments(0)
2008年 05月 22日
国境と少数山岳民族の町、ムアンシン
ラオス北部の町ルアンナムターを出発した私は、ぎゅうぎゅうに詰め込まれたトラックの荷台で身をこごませながら、これから向かう中国国境近くの町へ想いを馳せていた。

カーブで車体が傾く度に押しつぶされそうになったり、酒に酔ったおじさんの相手をしながら、我々を乗せたトラックは次々と山間部の村を通り過ぎて行く。
そのうちに陽も傾いて谷間に深い影を落とすと、ひんやりとした冷たい空気と昼間の熱を帯びた空気が交互にやって来るようになる。
それは暑い最中に冷蔵庫の扉を開け閉めしているような感じで、半袖姿の私は思わず凍えそうになった。

中間地点の休憩場所に着くと、男性は崖の上、女性は草むらの中へと散って行った。
もちろん私も皆に習って崖の上で用を足し、トラックの屋根に乗っていたバックパックからフリースを引っ張り出すと、今度はそれを着てから荷台に乗り込んだ。
予想通り、その先空気はいっそう冷たくなり、香しい森の匂いが立ち込めるようになっていった。

ムアンシンに到着すると、市場の前のメインストリートを北に向かって歩き始める。
どんな場所であれ、今夜の寝床を確保するのが先決であることに変わりはない。
すでに太陽は西の山に隠れていたが、空はまだ十分に明るかった。

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CONTAX G2 Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8
Tri-X pan 400 (TX)
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by artisfoto | 2008-05-22 18:17 | ラオス | Trackback | Comments(2)
2008年 05月 16日
オルセーのクイティウ、プノンペン
カンボジアで最もポピュラーな麺料理と言えば、やはりクイティウ。
とりわけ朝のクイティウは格別である。

プノンペンには、たくさんのクイティウ屋があるが、中でもオルセーのクイティウは、麺の茹で加減、スープの味わい深さ、そのどれもをとっても高いレベルにあった。

入口の調理場では、店員が次から次へと麺を茹でていて、その鮮やか手さばきは、さながら日本のラーメン店のよう。
その様子に見入っていると、一人のおじいさんがやって来て、不思議そうに私の顔を覗き込んだ。

「そんなに熱心に見ているなんて、日本でクイティウ屋でも開くつもりか?」

私が日本人と判ると、そう冗談を言って冷やかした。

「いや、待てよ。もしかしたらそれもありかも知れないな。」

ふと、そんな考えがよぎってしまうほど、ここのクイティウは旨かった。
弾力のある米粉の麺に、塩味の豚骨スープ、そこにクロウチュマー(すだちの一種)を絞る。
そして、アツアツの麺をすすれば、誰しも自然と顔がほころんでしまうに違いない。

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Canon New F-1 New FD50mm F1.4
Kodachrome 64 Professional(PKR)
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by artisfoto | 2008-05-16 13:01 | カンボジア | Trackback | Comments(0)
2008年 05月 09日
ビーチと木陰とマッサージ、チャーン島
バンコクのエカマイからトラートまではバスで5時間ちょっと。
そこからソンテウに乗ってラエム・ンゴップの船着場まで行き、さらに船に乗ること30分、それまで茶色く濁っていた海が深いエメラルドグリーンに変化してくると、ジャングルに被われた陸地が目の前に現れる。

チャーン島はプーケットに次いで、タイで2番目に大きな島。
島の西側には、波ひとつない美しい白砂のビーチが続き、そこに格安のバンガローが点在する。
何も考えずただボーッとするには、まさにうってつけの場所だった。

ビーチでは、お決まりの日光浴を楽しむ欧米人がゴロンと寝ころび、中にはマッサージを受けている者も居る。
早速、私もやってもらうと、あまりの気持ちの良さにだんだんと意識が遠のいて行った。

マッサージを終え話をしていると、彼女はタイ人ではなく、カンボジア人なのだと言う。
国籍がタイなら、クメール系タイ人となる筈だが、カンボジア国境に近いこの島では、わざわざ区別してそう言っているのだろう。少なくともその時はそう思っていた。
ところが、宿に戻ってその話をすると、宿の奥さんまで、自分はカンボジア人だと言う。
私はさっぱり訳が解らなくなってしまった。そして、それ以上深く考えたり、追究するのはもう止めようと思った。
何故なら、この島には、美しいビーチと涼しい木陰、そして、気が遠くなるほど気持ちの良いマッサージがあるのだから。

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CONTAX T2 Carl Zeiss Sonnar T* 38mm F2.8
Tri-X pan 400(TX)
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by artisfoto | 2008-05-09 09:34 | タイ | Trackback | Comments(2)