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2008年 09月 03日
スコールの予感、台北
台北は盆地のため、夏は異常とも言えるほど暑い。
この日も朝から暑くて、中正紀念堂に着いた頃には、フラフラしながら真っ白な石段を登っていた。

巨大な蒋介石の座像を見学し外に出てみると、いつの間にか真っ黒な雨雲が上空を被っている。
そして、雷光が見え始めたと思ったら、間もなく雨がポツポツと落ちて来た。
とりあえず国家戯劇院の中へ非難して様子を見ていると、だんだんと空が暗くなり、そして強い雷光に続いて大きな音が鳴り響いた途端、叩き付けるような激しい雨に変わった。

やがて、入口に大勢の人が逃げ込んで来たので様子を見に行くと、何と中正公園の敷地は全て水浸し、雨水が氾濫して戯劇院の入口まで押寄せていた。
あっという間の出来事だった。

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Canon EOS 5D EF24-105mm F4L IS USM
1/125 sec. F 22 ISO 100
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by artisfoto | 2008-09-03 16:42 | 台湾 | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 19日
スワンナプーム国際空港、バンコク
これまでアジアを旅してきて、空港でシャッターを切ったことがあるのは、ほんの数回だけ。
それもすべて人がらみの風景だった。

シンメトリーな美しいフォルム。
光と影の見事な調和。

スワンナプーム国際空港は、現在、アジアで最もフォトジェニックな空港である。

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Canon EOS 5D EF24-105mm F4L IS USM
1/40 sec. F 6.3 ISO 400
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by artisfoto | 2008-06-19 09:05 | タイ | Trackback | Comments(2)
2008年 06月 12日
椰子の木の下で、ティオマン島
ティオマン島のサランに滞在していた時、私は島で知り合った女性からシュノーケリングをするよう勧められた。
彼女の話によると、岸から20メートル程のところにコーラルリーフがあり、そこには沢山の魚が泳ぎ回っていて、本当に素晴らしい光景なのだと言う。

早速、海に入ってみると、話の通りコバルトスズメやクマノミなど、カラフルで可愛らしい熱帯の魚達が泳ぎ回っていた。
ところがその周囲には、ガンガゼという長い棘を持つウニがたくさん居て、私は誤ってその棘に触れ、指先を刺されてしまったのである。

最初は我慢していたのだが、ガンガゼは非常に毒性が強いため、次第に強烈な痛みが襲って来るようになる。
幸運にもその時は、たまたまマラリアの予防接種で数名の医師が島に来ていて、ここサランでもちょうど村人たちが診察を受けているところだった。
早速そこへ駆け込むと、親切に治療をしてくれたばかりでなく、痛み止めの注射と飲み薬まで処方してくれた。

「あのー、治療代は?」

「あなたはどちらの方ですか?」

「日本人です。」

「なら結構です、代金は要りません。」

日本人だから代金は要らないと言う理由が今ひとつ解らなかったが、とにかくその時は有り難いと思い、礼を言うとその場を立ち去った。

その日の夕方、私は海岸を散歩してみた。
空は群青色から薄紫色の滑らかなグラデーションをつくり出し、その空に向かって椰子の木が競い合うように聳え立っている。
私は、まだ痛みの残る人差し指に代えて、中指をボタンの上に添えると、静かにシャッターを切った。

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Canon New F-1 New FD24mm F2
Kodachrome 64 Professional(PKR)
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by artisfoto | 2008-06-12 12:01 | マレーシア | Trackback | Comments(2)
2008年 05月 30日
銭塘江、浙江省杭州
旧暦の8月18日、杭州市の南を流れる銭塘江では『銭塘江の大逆流』という現象が起こる。
大逆流と言っても、水が逆流するのではなく、大きな波が川をどんどん遡って行くというもの。
これは、海に向かってラッパ状に広がる河口の形状や、潮の満ち引きなど、様々な複合的要因が重なって起こる自然現象で、ここ以外では南米アマゾン川のポロロッカが世界的にも良く知られている。
毎年各地から大勢の観光客がこの現象を見に杭州を訪れているが、大逆流鑑賞は今に始まったことではなく、その歴史は何と南宋時代にまで遡ると言う。
南宋時代と言えば、当時の杭州市は臨安と呼ばれ、マルコポーロも滞在したことのある南宋の都だ。
当時大逆流は銭塘江沿いに甚大な被害をもたらし、それを鎮めるため月輪山に六和塔が建てられたわけだが、その六和塔も今では『銭塘江の大逆流』を鑑賞する絶好の場所になっていた。

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六和塔より1937年完成の銭塘江大橋を望む。

Canon EOS 30D EF17-35mm F2.8L USM
1/125 sec. F 22 ISO 100
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by artisfoto | 2008-05-30 00:04 | 中国 | Trackback | Comments(0)
2008年 04月 11日
瀾滄江、雲南省西双版納景洪
チベット高原を源とする瀾滄江。

その流れは、中国国境を過ぎるとメコンと呼ばれ、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジアといった国々を蛇行しながら、ベトナム南部でメコンデルタを形成し南シナ海へ到達、約4,000キロの長い旅を終える。

中国雲南省西双版納傣族自治州の景洪市内の流れは、メコンと名を変える前の、全長のおよそ半分にも満たない位置だが、すでに大河と呼ぶに相応しい水量と川幅を備えていた。

雨期には大量の雨水が土砂と共に流入し、濁流と化した川の水はちょうどミルクティーのような色をしている。

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CONTAX G2 Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8
Kodachrome 64 Professional(PKR)
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by artisfoto | 2008-04-11 11:43 | 中国 | Trackback | Comments(2)
2008年 04月 04日
トレンガヌ川の夕日、クアラトレンガヌ
金曜日は、全てのイスラム教徒にとって特別な日。
逆にイスラム教徒以外の者にとっては、さほど意味の無い曜日である。

私は、マレーシアの中でも、特にイスラム色の強い東海岸のトレンガヌ州の州都、クアラトレンガヌに到着して、いつものように宿を確保してから、いつものように胃袋を満たそうと外へ出るところだった。

たまたま居合わせた宿の従業員に「この辺りで良い店を知らないか?」と訊ねたところ、男は無表情のまま「今日は金曜日だからどの店も閉まってるよ。」と教えてくれた。

幸運だったのは、もともとこの町が中国人によって作られ、華人街が今も存在していたということである。
お陰で、私は途方に暮れることもなく、パクテー(肉骨茶)と呼ばれる豚肉の煮込み料理を食べて、充分に胃袋を満たすことが出来た。

その後、夕涼みでもしてから帰ろうと思いつき、トレンガヌ川に立ち寄ってみると、川面を抜ける風がとても心地良く、美しい鳴き声のムライバトゥが、極彩色の羽をはばたかせながら対岸へ飛んで行った。

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Canon New F-1 New FD50mm F1.4
Tri-X pan 400(TX)
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by artisfoto | 2008-04-04 01:08 | マレーシア | Trackback | Comments(4)
2008年 02月 26日
蘭亭、浙江省紹興
蘭亭は、永和9年(353年)3月3日に開かれた曲水の宴で、書家の王羲之が、後に行書の最高傑作と言われる『蘭亭序』の序文草稿を詠み上げた場所として知られている。

曲水の宴というのは、水が流れる庭園などで、その水際に出席者が座り、流れて来る杯が自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を詠じるというもので、出来なかった場合はその杯の酒を飲み干さなければならない。

この曲水の宴、日本では奈良時代に流行したようだが、現在は再興されたものが、毎年3〜4月に日本各地の神社などで行われている。

話が逸れてしまったが、この蘭亭、北京の頤和園、承徳の避暑山荘、蘇州の拙政園、留園といった中国四大名園などと比べると、いささか地味ではあるが、郊外の竹林に囲まれたそのロケーションといい、シンプルな空間配置といい、なかなかの名園だった。江南に立ち寄ったら、是非また訪れたい場所である。

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Canon EOS 30D EF17-35mm F2.8L USM
1/125 sec. F 6.3 ISO 400
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by artisfoto | 2008-02-26 14:45 | 中国 | Trackback | Comments(2)
2008年 02月 25日
智積院、京都
緩やかなスロープの階段を降りて行くと、僧侶がゆっくりとこちらへ歩いて来た。

すれ違う寸前、お互いどちらからともなくお辞儀をし、そして何事も無かったようにまた歩き出す。

京都というところは、自分が日本人であることを改めて認識出来る場所なのである。

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Canon EOS 5D EF28-70mm F2.8L USM
1/60 sec. F 8.0 ISO 400
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by artisfoto | 2008-02-25 11:00 | 日本 | Trackback | Comments(0)